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エビデンスに基づいた健康情報

栄養素と病気予防

オメガ3系脂肪酸ー英国約40万人の追跡調査結果
2021-05-01
「春の月 簾の外にかかりけり」正岡子規の句です。過ぎた水曜日は満月でした。我が家の庭から見る満月は花が散った桃の木の間から冴え冴えと地上に光を投げかけていました。

 今年の連休はご自宅でお過ごしの方が大半かと思います。心がなんとなく晴れない日々に倦んでいる方も多いかもしれません。そんな時、冷蔵庫を開けるとケーキやマフィンなどちょっと摘まめるお菓子を口に入れたり、お酒の量が普段より多くなったりといったことはありませんか?個人差はありますが、糖質や脂質の過剰摂取がⅡ型糖尿病など不愉快な病気に繋がりがちになります。

 そこで朗報!英国住民約40万人を追跡調査した研究結果が発表されています。定期的に脂肪の多い魚(オメガ3を多く含む魚)を週2回摂っているグループはそうでないグループに比較して糖尿病の発症率が22%低下したそうです。

 もともと、オメガ3系脂肪酸を多く含む魚の摂取は、心臓や血管系に起こる病気を予防することが知られていました。現行の食事ガイドラインの多くにオメガ3系脂肪酸の摂取は心臓や血管の病気発症リスクを低下させるとされています。米国心臓協会が2018年に出した声明に「心臓死、冠動脈疾患、虚血性脳卒中のリスク低下を含む心血管ベネフィット(有益な状況を生む)のために揚げていない魚介類、特にオメガ3系脂肪酸を多く含む種類のものを週1~2回摂取すべきである、という推奨が多くのエビデンスによって支持されている」と付け加えています。

  オメガ3系脂肪酸を含む魚の摂取は今回の研究結果によってさらにⅡ型糖尿病の発症を予防することも分かりました。週2回の摂取が難しい場合には良質のサプリメントを選択肢に加えてもよいでしょう。

 オメガ3系脂肪酸の働きは多彩です。そのため、jastでは様々な用途に合わせたオメガ3系脂肪酸のサプリメントをご用意しております。お気軽にご相談くださいませ。