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エビデンスに基づいた健康情報

栄養素と病気予防

妊娠中の栄養ー生活習慣病胎児期起源説
2021-05-30
  私は来客や家族が帰宅したときに、気持ちよく迎え入れることができるよう玄関のお花を絶やさないよう心掛けています。今週は最盛期を迎えた芍薬を大きな花瓶に投げ入れました。芍薬の学名は”パエオーニア”、ギリシャ神話の医薬の神、パエオンが由来と言われています。日本でも芍薬は薬草として利用されてきました。

 古来より、人々は自然の木々や花々を乾燥させて煎じたり、直接塗ったりして痛みや苦しみを和らげました。芍薬もギリシャ神話の出産を司る神レトが出産時の痛みを和らげるために用いたと言われています。出産は”産みの苦しみ”という言葉がある通り、女性にとっては難事業ですが、生まれてきたベビーを腕に抱く喜びは苦しみを遥かに上回ります。両親にとって、ベビーが健やかに成長する姿は何にも代えがたい楽しみと喜びでしょう。より健やかに、より賢くとだんだん欲が出てくるのも愛ゆえでしょう。

 ベビーの脳力や健康はどこから決まっていくのでしょう?実はママのお腹の中にいるときからなのです。ママのお腹はベビーにとって安全で安らかな場所であるだけでなく、充分な栄養を貰うことで後の成長に繋がっていくのです。例えば、腸内環境を正常に保つ腸内細菌叢はママからのプレゼント。ママの腸内細菌叢がバランスの良い状態であれば、ベビーのお腹も安心です。ママがオメガ3系脂肪酸をたくさん含むお魚などを食べていれば、ベビーの脳力向上に役立ちます。

 生活習慣病胎児期起源説という言葉をお聞きになったことはありますか?ママの栄養不足や栄養の偏りはベビーが成長した時に生活習慣病を発症するリスクとなるのです。コロナ禍の日々、妊娠中、授乳中のママが鬱々していれば、胎児やベビーが心配しますので、今週も楽しいことを見つけて、美味しい物を食べ、活き活きお過ごしください。