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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

ワクチン接種の際の注意点、再び
2021-05-22
 新型コロナ感染症のワクチン接種が漸く加速しそうな兆しです。すでにワクチンの予約を済ませたかたもおられると思います。ワクチン接種のご注意点を4月初旬にアップいたしましたが、再アップさせていただきます。

 報道などで新型コロナウイルス変異株のことが度々伝えられるようになりました。事実、ワクチンが効きにくい変異株や重症化しやすい変異株など世界各地から伝えられています。変異株が猛威を振るっても、私たちにできる予防法は従来通り、3密を避け、うがい、手洗い、マスクなどですが、今後開始されるワクチンにも期待をかけるここ最近です。 

 今回はワクチン接種をすでに受けたドクターの報告がありましたので、接種前に私たちが準備しておくことなどど重ねてご案内いたします。1回目の接種では個人差はあると思いますが、あまり不具合は出ないようです。2回目接種の翌日(ファイザーのワクチンでは2回目の副反応のほうが重く、概ね翌日に発現するようです)には38℃を超える高熱と関節痛などの症状が現れ、ほぼ1日半はベッドから出られない状態が続いたそうです。症状が出てからはカロナールなどの解熱鎮痛剤を利用し、一時的に症状が改善してもまた寒気などから熱が高くなるそうです。但し、症状は嘘のように収まるとも報告しておられます。私たちには準備期間がありますので、以下のような準備をしておくとよいでしょう。①2回目接種の翌日からは2,3日仕事を休める準備をしておきましょう。②カロナール、タイレノール、バッファリンルナなどのアセトアミノフェン系消炎鎮痛剤を手元に置いておきましょう。ロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤は症状が悪化するケースが報告されていますので、避けた方が賢明でしょう。③脱水症を避けるために、スポーツドリンクなどを置いておく、数日お買い物に出られない場合を想定して、簡単に口に入れられる食材の買い置きをしておきましょう。ちなみにアセトアミノフェン系の抗炎症剤とワクチンには相関関係が無いと伝えられていますので、ご心配には及びません。厚労省のHPなどでもご利用のご案内があります。

 なにはともあれ、感染しない、させない、ワクチン接種が遍く皆さまにいきわたり無事に完了することを願いながら、免疫細胞達のお手入れを欠かさずに日々を過ごしてまいりましょう。