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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

感染させない
2021-01-22
 新型コロナウイルス感染症のお話ばかり続けてお読みいただいている皆様の中には情報に倦んでいる方々も多いと思いますが、もうしばらく我慢してお付き合いください。

 感染者数は相変わらず増加傾向にあります。感染しない、感染させない、が私達にできるコロナ対策ですが、姿なく忍び寄るコロナウイルスに感染した場合には治療を受けることが最優先です。因みにjastではパルスオキシメーターで体内の酸素量を測ることをお薦めしておりますが、現在は殆どが在庫切れのようです。もし、お持ちで計測値が90%を切っている状態であれば、早急に医療機関でのご相談をお薦めいたします。

 さて、今回は「感染させない」をテーマにお話しいたしましょう。英国の研究では、大多数のウイルス伝播は非常に初期の段階で起こり、特に発症から5日間に最も多くヒトに感染させ、ウイルスが感染力を持つ期間は重症でない場合には概ね10日間程度とのことです。

 私達が何らかの強い異常を肺や喉などに感じた場合(下痢症状などにも注意です。)発熱が無くても3日間程度、発熱があれば10日ほどはヒトとの接触を避け、家族の方にも外出などを自粛して頂くことで、ウイルスの伝播を一定程度抑えることができるのではないでしょうか。

 一部のコロナ患者様のお話では発熱しても翌日には平熱に戻り、その2~3日後にまた発熱するといったこともあるそうで、平熱に戻ってすぐの外出や仕事復帰などは避けたいものです。

 自粛生活を粛々と送っておられる皆様にはこうした心遣いは充分かとも思いますが、念のためコロナウイルスの伝播期間についてお届けいたしました。