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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

インフルエンザとCovid-19同時流行(日本感染症学会)
2022-10-29
注目チェック
 マスコミでも連日報道されている旅割を利用して旅行を計画しておられる方々や規制が解除されて気持ちも明るく過ごしておられる方々には申し訳なく存じますが、日本感染症学会が2022年10月20日に発表したインフルエンザとCovid-19の同時流行に対する懸念をお伝えしておきたいと思います。

 すでにオーストラリアではインフルエンザの流行が2か月前倒しで起こっているとのことです。米国では新しい変異株{ラムダ株}が出現し、現時点では詳細は分かりませんが、従来の変異株に比べて感染力が強いのではないか、と報告されています。

 こうした状況も踏まえて感染症学会では最悪のケースとして相当大きな第8波が来ることを想定する必要があると強調しています。
 
 私たちにできることは、コロナ・インフル同時流行に備えて両ワクチンの接種、三密を避け、うがい、手洗い、必要な場面でのマスクの着用、そして換気だそうです。また、流行前に市販の新型コロナウィルス検査キットを購入しておくことも推奨されています。

 Covid-19とインフルエンザが同時流行すれば、医療が逼迫する蓋然性が高いために、私たちはできる限り自力で可能な予防措置をとる必要があるでしょう。特にうがいやマスクなどは冬季に流行する他の呼吸器感染症対策としても有効です。