本文へ移動

エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症・ワクチンについて

BA-2の感染者急増ーデンマーク国立血清研究所リリース(2022/2/22)
2022-03-26
 道を歩けば其処ここで桜の開花を目にするようになりましたが、報道を見て暗い気持ちになる方も多いと思います。世界は分断されているのではなく、心は繋がっているのです。先日、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説をお聞きになった方々も多かったと思います。賛否はあるかもしれませんが、私は最後の「ありがとう」を聞いて涙を抑えることができませんでした。「ありがとう」と伝えるのは私たちと感じたからです。非道な暴力で現状を変えることを許せば、世界中の弱い立場にある人々は踏みにじられます。極端なことを敢えて申し上げれば、児童虐待でさえ許されることになります。これは今、安全に暮している私たちにとって決して他人事ではありません。ウクライナでは国を、そこに暮らす人々の生活を、ひいてはロシアの人々も含めて世界中の弱い立場にあるヒトを、命を賭けて守る戦いなのです。権力や力のある人たちにはヒトを、そして地球上のあらゆる種を守る責務があるはずです。私たちはそれぞれの立場でできることを模索し、積極的にサポートしていくことが今、求められていると思います。

 コロナ禍を経験し、今もコロナの脅威から身を守る方策を見つけようとしている私たちは立場は違え、命を守ることが求められています。Covid-19に関しては、また、新たな変異株の報告があります。
 デンマークの国立血清研究所が2022/2/22にリリースした報告では、現在日本で主流となっているオミクロンBA-1ではなく、その亜種であるBA-2の感染者が急増しているそうです。デンマークは、2/1にEU諸国の中で最初にコロナ関連の規制を全面解除した国です。そのデンマークで2月中旬には感染が急拡大し、特に注目すべきはBA-2感染者が88%を占め、その多くが若年層(中央値16歳)であることです。活動が活発な年齢層に感染が広がっていると考えられます。また、BA-1感染後に、稀ではあるもののBA-2に比較的短期間で感染する例もあるとのことです。懸念されることのもう一つがキプロスからの報告です。オミクロン株とデルタ株の新しい混合変異種が発見されたそうで(ブルームバーグ通信)、キプロス大学生命工学・分子ウィルス研究所チームが新変異種を”デルタクロン”と命名しています。詳細は不明ですが、もしこうした株が流行すれば、最悪のケースに移行する可能性さえあります。今週から日本では蔓延防止法の適用が解除されましたが、人前でのマスク着用やソーシャル・ディスタンスの維持、こまめな手指の消毒など、私たちにできる感染症対策は継続する必要がありそうです。