本文へ移動

健康トピックス

睡眠について

睡眠2ー寝室温度と逆転の発想
2021-08-07
 16世紀のスコットランドでは教会が魔女の排斥に力を入れ、その後の200年の間に千人以上の女性が処刑されたと伝えられています。魔女であると認めさせるために、数日間眠らせない方法などが取られ、魔女を疑われた女性たちは徐々に幻覚を見るようになり、やがて空を飛んだとか動物に化けたなどの奇妙な告白をしてしまったそうです。この倫理的にも野蛮な方法は米国のCIAなどでテロの容疑者にも使われていたと伝えられ、物議を醸したのは最近のことです。ヒトはそれほど睡眠を奪われることが辛いのです。

 第2回は安眠するための寝室温度についてお伝えしましょう。夏だけでなく、常時安眠できる寝室温度は高すぎず、低すぎずと言われています。この適切な温度はどの程度なのでしょう?睡眠学者の意見ではある程度個人差はあっても室温は18℃、湿度は65%だそうです。この条件下でヒトは寝具にくるまっていれば、身体内部は適温に保たれ、寒くて震えたり、暑くて汗をかくことで体温を下げたりする必要はありません。特に深部体温が高くて不眠に陥りやすいヒトにはお薦めだそうです。夏場にはあまり感じませんが、足先が冷えて眠りにくい方には就寝前のぬるい温度での足湯も良いでしょう。身体全体を温かく保ってくれているのは血流です。血流が悪く身体全体への血液配分が滞ると、末端部分が冷えて眠れなくなるのです。

 もう一つ眠れない場合の逆転の発想、つまり眠らないようにすることで眠るという方法についてお話しましょう。グラスゴー大学の研究があります。2つのグループで片方はできるだけ遅くまで眠らないようにして、もう片方のグループでは何も指示を受けないで睡眠状態を観察しました。すると眠らない努力をしたグループではあまりイラつかず、早く入眠したそうです。ぐっすり眠りたいときに、眠ることだけを考えずに、むしろ目を覚ましていようとしたほうが眠りにつきやすいのです。但し、眠らないために、動き回ったり、読書やテレビなどはご法度です。以前、血管のお話をしたことがあります。日ごろから頑張っている血管は身体を横たえただけで休まるそうでしたので、血管のサポートのためにも、たとえ入眠しなくても横になっていましょう。
今宵は心の働きに身を任せて、適温の寝室で柔らかい寝具に包まれて眠れば、良い夢がみられそうです。 
友だち追加
TOPへ戻る