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エビデンスに基づいた健康情報

不定愁訴を遠ざける日常生活の留意点

子どもと大人の偏頭痛、安全で有効な対処法ーBMJ論文(2021/7/1)ほか
2021-09-18
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 昨日の報道では新型コロナウィルス感染症患者様が急減したとのことです。今後のことは分かりませんが、今回は新型コロナウィルス関連のお話を一休みして、増えている片頭痛のお話をお伝えいたしましょう。

 片頭痛でお悩みの方は想像以上に多く、中には小さなお子様もおられます。一般的には鎮痛薬などを用いてお痛みを和らげるのですが、成人になるにつれてその効果が減弱し、場合により鎮痛剤の使用過多によりかえって頭痛が起こる薬物乱用頭痛などを誘発することもあるそうです。また、小さなお子様や妊娠・授乳中の方などのご利用は薬剤の選択などが難しいとも言われています。では片頭痛にはどういった対処が安全で有効なのでしょうか?

 著名な論文誌BMJ 7月1日号に掲載された米国・国立老化研究所から出された報告が役立つかもしれません。この論文の結論を掻い摘んでお伝えすると、高容量のオメガ3系脂肪酸(青魚などに含まれているDHAやEPA)と低用量のオメガ6系脂肪酸(リノール酸など)を摂取することで、頭痛の原因となる炎症が抑制されて、片頭痛の頻度や重症度が軽減したそうです。また、別の研究によれば、マグネシウムの欠乏で片頭痛は起こると報告されています。

 漢方薬も有効だそうです。(片頭痛こそ漢方が効くー医師の裏技より)片頭痛に対応する漢方薬は五苓散(ごれいさん)と呉茱萸湯(ごしゅゆとう)で、単独で1日3回のご利用の場合、その有効率は50%に届かないそうですが、片頭痛の急性期治療では同時服用(7分間隔2回連続)が望ましいとのことです。また呉茱萸湯は大変苦いそうで、口中に漢方薬と水を入れて含んだまま10秒後に吐き出す方法や、ジュースなどと混ぜることで苦味が軽減されてご利用なさりやすいとのことです。

 リモートによる自宅作業が多い昨今、片頭痛でお悩みの場合、我慢せずにサプリメントや漢方薬に頼って、清々しい一日を送りたいものですね。

 また、肩こり、首コリなどにつきましては
こちら↓をご一読いただき、ご参考になれば幸いです。