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エビデンスに基づいた健康情報

不定愁訴を遠ざける日常生活の留意点

免疫系の働きは時間帯で変化
2021-06-05
  アイスプラントとコリアンダーをお皿いっぱいに盛り、その上に鯛を氷で締めて薄切りにしたものを散らし、最盛期の新玉ねぎをすり下ろしたドレッシングをかけて頂くのが、この時期我が家で愛されているサラダです。

 アイスプラントにはイノシトール(脂肪肝の予防効果があるそうです)や若さの秘訣βカロテンなどが含まれていて、コリアンダーには消化を促進し、食欲増進効果があるそうです。アイスプラントは多肉植物で僅かな塩気があり、葉の上に水滴を集めたような、これからの季節にぴったりの姿をしています。コロナ禍の中、食卓を飾るお料理は何よりの楽しみかもしれませんね。

 Covid-19の予防に免疫力を上げておきたいと思われる方は多いのではないでしょうか。免疫力がアップする時間帯があることをご存知ですか?喉に違和感があり、風邪をひきそうだと思っていても、朝起きた時には治っていたという経験をした方は多いと思います。免疫にかかわる細胞達には多くの種類があり、体内に侵入してきた細菌や真菌などを飲み込んで排除する顆粒球は交感神経が優位な日中に働いて感染を予防します。リンパ球は副交感神経が優位になる夕方から夜にしっかりと働き、体内で発生したがん細胞やCovid-19などのウイルスと戦い私たちの身体を守っています。免疫を担当する細胞達が適切に働くためには、こうした時間帯によって変わる自律神経系の活動を無視することはできないのです。

 良質な睡眠をとることは、Covid-19の予防にもかかわっているのです。「I Like Chopin」という歌があります。この日本語タイトルは「雨音はショパンの調べ」です。今の季節、早めにライトを消して、窓外に聞こえる雨音が奏でる音楽を楽しみながら、ゆったりとした眠りによって翌朝には気持ちよい目覚めと免疫細胞達の活躍によって健やかな体調が訪れる、一石二鳥の効果が私たちに訪れるのではないでしょうか。