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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

新型コロナワクチン3回目接種(ブースター接種)についてーファイザー社のFDA提出報告より
2021-10-03
 今日は、今後予定されている新型コロナ感染症の第3回接種に関してお伝えいたします。

 3回目接種(ブースター接種)を65歳以上、あるいは重症化リスクの高い方対象に緊急使用許可を承認した米国では承認に先立ち、ファイザー社がFDAに提出した資料が公開されました。この資料の内容を簡潔にお伝えすれば、ブースター接種による副反応について伝えられていて、2回目接種よりも多くの副反応が出たのがリンパ節腫脹(リンパ節の腫れ)です。そのほか倦怠感、頭痛、接種部位の痛み、関節痛などでは微増、あるいは微減です。発熱は65歳以上では0.0%となっています。一方、前回あまり見なかったのですが腰痛や接触性皮膚炎などが挙げられています。ブースター接種では副反応が軽くなることを期待する向きもありますが、公開された内容では2回目接種による副反応と概ね変わらないようです。

 今、感染者数が急減し、やっと緊急事態宣言が解除されましたが、急減の明確な理由ははっきりしていません。興味深いのが「エラーカタストロフィー」理論で、約50年前に発表された論文に根拠があるようです。私はこの論文を読んでいませんので、確かなことは言えませんが、報道などの情報によれば、「ウィルスが変異しすぎたことによる自滅」だそうです。そうであれば、ちょっと安心できるかもしれませんね。また、治療薬も次々に治験が行われ、こちらも希望が持てそうです。過剰な楽観は禁物ですが、長く自粛生活を続けてきました身としてホッとする時間が持てることを望まずにはいられません。