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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

抗体医薬ーイーライリリー社
2021-02-06
 立春も過ぎて春の気配を感じられるようになりました。都心では絶滅したと言われている鶯ですが、毎年我が家の庭で可憐な声を聴かせてくれています。先日も2羽が香り椿と山茶花に蜜を吸いに訪れてくれました。

 jastは引っ越しを終え、新しいオフィスから皆さまにより多くの情報発信をすることができるようになりました。コロナ禍を契機により良く柔軟に育っていく姿をお見せする日も遠くありません。

 明るい話題はjastだけではありません。2月3日に発表された米国のイーライリリー社の抗体医薬に関する第3相試験結果の報告がありました。この治療薬がコロナウイルス感染症の治療だけでなく、感染リスクを大幅に減少させることが分かりました。リリー社は次のように述べています。「この治療薬は社会的に最も脆弱な集団の一つ、高齢者施設の入居者でCovid-19発症を大幅に減らせることを示唆したことに満足している。」この試験では965例を対象に行われ、高齢入居者に限れば、発症リスクが80%低下したと報告しています。

 治療薬として体内で狙ったところにピンポイントで届く抗体医薬は副作用も少ないと言われ、併せて予防効果が期待されるのであれば、今後接種が始まるワクチンとともに、今起こっているパンデミックの終息も視野に入ってくるのではないでしょうか。