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エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

ワクチン接種後の効果ーJAMA掲載論文より
2021-06-26
 新型コロナワクチン接種が加速していますが、ワクチンの供給量が追いつかず、職域接種や大規模接種の受付を一時停止したと報道されています。今後、どのようなスケジュールになるかは今の時点では不明ですが、慌てずこれまでの予防努力を続けていくことが望まれます。

 私はすでに2回目の接種を終えましたので、ご参考になればと思い、副反応についてお伝えしたおきたいと思います。1回目は頭重感、腕の痛み、軽い倦怠感などがありましたが、翌日には不快感はすべて取り除かれました。2回目は接種後、2~3時間で頭重感と腕の痛みなどがあり、24時間後に37.3℃ほどの発熱とその翌日に軽い下痢症状が出ました。結果として3日後には完全に復調しましたので、伝え聞いていた通りの流れで安心しました。興味深かったのは、ワクチン接種後、常になく喉の渇きを覚え、大量の水分を継続的に必要としたことです。

 皆さまがワクチン接種を終えた後、一体いつ十分な効果が得られるか、論文誌JAMAに掲載された内容をお伝えしましょう。イスラエルの医療従事者がファイザー社のワクチン接種後の経過を検証した内容が報告されています。初回接種後、7~28日後に症状無し感染で36%減、症状あり感染が89%減じています。2回目接種後には症状無しが86%、症状ありが97%、21日経過すればいずれの症状でも概ね97%以上の減少が伝えられました。但し、この報告は変異株についてのものではありません。現在蔓延し始めている変異株に関しては未だ検証途中ではありますが、入院事例、重篤化事例は減っていると伝えられています。厚生労働省では、接種後に充分な免疫ができるのは、2回目接種後7日程度の日数が必要で、今後も感染防止策の継続を呼びかけています。