本文へ移動

エビデンスに基づいた健康情報

新型コロナウィルス感染症とワクチンについて

新型コロナと花粉症、風邪の違いは?ーアレルギー性鼻炎について
2021-02-27
 今年も花粉の飛ぶ季節が巡ってきました。せっかくの麗かな春も花粉症によって不快な気分で過ごされる方も多いようです。特に今年はコロナ禍と相まって不安に駆られる向きもあるかもしれません。 今回は花粉症と風邪や新型コロナとの違いについてお話しましょう。

 近年、アレルギー性鼻炎の方は増加傾向にあります。特に増加率が著しいのが、5~9歳の小児や20歳未満の若年層です。逆に50歳以上では新規にアレルギー性鼻炎の発症が少ないことが疫学調査などで報告されています。つまり、小児の段階で発症したら早めに適切な治療を受け、50歳まで発症させないことが将来に渡って身体への負担を軽減させるのです。

 では、新型コロナと風邪やアレルギー性鼻炎はどのように見分けるのでしょうか?
風邪の鼻水は色が濁り、粘着性がありますが、花粉症ではサラサラした水性の鼻水(鼻漏)です。新型コロナの場合もサラサラした水性の鼻水ですが、花粉症の量と比べると、インフルエンザ同様、量が圧倒的に少ないそうです。花粉症で注意が必要なのは鼻づまり(鼻閉)です。鼻が詰まっていると、どうしても口呼吸をすることが多くなり、口中が乾燥することで感染しやすくなるそうですので、花粉症の方は特に感染対策にご留意ください。

 花粉症などのアレルギー疾患は腸内環境と密接に関連しています。腸内には免疫細胞の約7割が存在しています。今、腸活が話題になっていますが、適切な腸内細菌叢を作ることで、過剰に反応する免疫細胞を宥めてあげましょう。

 花粉症の患者様の場合、口腔アレルギー症候群を合併していることが多いので、こちらも注意が必要でしょう。シラカンバ花粉症の患者様がリンゴやサクランボなどのバラ科の植物に交差反応(異なった原因物質でアレルギー症状が出ること)して症状が起こることは有名なお話です。

 お子様の場合、好き嫌いをなくそうとするご両親様のご努力がかえってお子様の身体に負担を強いるケースもあることを知っておいたほうが良いかもしませんね。

 腸内環境は年齢、体調、ライフスタイルなど個人差が大きく、自分に合った製品を見つけるまでが大変です。そのためjastでも様々な製品をご用意しております。ご自分にピッタリの製品が見つかりますと健康の底上げが一挙に進みます。